会計事務所の切り替えを少しでも検討した会社は、会計事務所に対して何かしらの不満があるはずです。ただし、
本質的な問題は、不満があるのに会計事務所と腹を割って話せない関係性にあるはずです。
そのため、まず、なぜそのような信頼関係に至るのかを考えるべきです。その上で会計事務所を切り替えるべきポイントがいくつかありますが、よくご案内しているのが下記のようなケースです。当てはまる会社は会計事務所の切り替えを検討することをお勧めします。
確かに、税理士に顧問契約の打切りについて打診しづらいかもしれませんが、税理士に気を使っているうちに、会社の業績が下がってしまっては元も子もありません。例えば、自分が病気になり、いつも通っている病院に行っても治らない場合を考えてみてはどうでしょうか。別の病院にも行ってみようと必ず思うはずです。
会社の将来のためにも冷静に判断しましょう。
全く顔を合わせていない
会社の成長ステージや、経営者のスタイル、報酬金額にもよるかと思いますが、決算時だけでなく、定期的に顔を合わせる機会を持つべきです。そんなに話すこともないし、それよりも安くしたいと思われるかもしれませんが、中長期的に会社を成長させていこうと考えている会社は必ず面談を年に何度もすることをお勧めします。
会計事務所が忙しすぎて、試算表が何ヵ月も遅れる、または、そもそも出してくれない
試算表が出てこないと会社の業績が分からないため、今後の経営をどうやって軌道修正していくべきか判断できません。また、借入れしている銀行にも試算表を提出できないため、信頼性が崩れて今後の融資にも支障が出るかもしれません。
長年、お願いしてきた顧問税理士が同世代
直近では問題ないかもしれませんが、将来、相続や事業承継という会社が大事なタイミングに、顧問税理士が先にリタイアしたり、他界してしまっていることがあります。会社は後継者に代替わりした一方、顧問税理士は先代と同世代のままということもあります。会計事務所に有資格者である後継者がいれば問題ありませんが、そうでなければ、会社の将来のためにも、余裕があるタイミングに一世代くらい若い税理士と付き合うべきとよく話しています。
ただし、下記については、まず腹を割って会計事務所と話したほうがよろしいかと思います。
顧問税理士に、大きな不満はないが小さな不満がある状態が続いている
小さな不満でもそれが続くのはストレスです。ただ会計事務所は自分たちの仕事を経理業と考えており、サービス業という考えがない事務所も多いため、小さな不満を与えてしまっているという認識がないのかもしれません。税理士は先生と言われる立場のため、自制しないと勘違いしてしまうこともあるため、遠慮なく思ったことは伝えてみましょう。
案外言えば直してくれることもありますし、それでも直らなければ、切り替えの検討もしていきましょう。
顧問料は安いが、何もしてくれない
会計事務所は、顧問料を安くしているから何もしないと考えているかもしれません。最初の段階で業務内容が曖昧なまま続いていることが原因だと思います。決算時などに一度、話し合ってみましょう。ただし、会計事務所も顧問料の範囲内でできる内容に限界があるはずですので、何をしてくれないことに不満を感じているか具体的に考えてから話しましょう。
注意点としては、今よりも明らかに業務が増加する場合、顧問料の増額も打診されるかもしれません。
顧問料をもう少し安くしてほしいが、もう少し提案もしてほしい
業務内容に応じて、顧問料を決めているはずです。業務内容が増加する一方、顧問料が減少するということは、会社にとっては嬉しいことですが、会計事務所側からすれば、経営面において厳しいといえるでしょう。会計事務所も人材不足が著しいため、もしこのような話をすれば顧問契約の打切りとなってしまうかもしれません。
ただし、業務内容に比べて、そもそもの顧問料が高いのかもしれませんので、どんな提案をしてほしいか会計事務所に投げかけてみてはいかがでしょうか。